『ALTEC 1520T 真空管モノーラルパワーアンプ アメリカ製 ペア 2台 完全動作品 整備済み』はセカイモンで8593f492から出品され、29の入札を集めて12月25日 16時 52分に、264000円で落札されました。即決価格は264000円でした。決済方法はに対応。滋賀県からの発送料は落札者が負担しました。PRオプションはストア、取りナビ(ベータ版)を利用したオークション、即買でした。
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ALTEC 1520T 真空管モノーラルパワーアンプ アメリカ製 ペア 2台 完全動作品 整備済み
商品説明
ビーム菅6L6プッシュプルAB級 公称 35W (実測30W) PA (パブリック・アドレス) 用として
開発されたものでレコード会社や放送局などの業務用途で使用された。
初段はローノイズ双3極管の12AY7でPK分割、次段は双三極管の6SN7GTでPPとして増幅、
もう1本の6SN7GTでカソードフォロワーを介して出力段の6L6Gをドライブする回路構成。
トランスはNF巻き線を使っているので、WE142の流れを汲んでいる。
出力インピーダンスは4、8、16オームのスピーカー出力端子を内部に格納している。
トランスは単巻きのシリーズタップで巻かれている。70Vライン出力付きで
当時のALTECの標準劇場用アンプである。グレーのハンマートーン仕上げで
一世代後となる後年のアルテック・グリーンのモデルと比較すると
物量の限りを投入してアルテックが全盛力を傾けて完成させた
製品であることは間違いない。15ナンバー最高峰モデルと讃えられる。
6L6アンプらしく穏やかさや優しさが感じられる上品かつ優雅な音色で、
煌めくような華麗な響きでしっかりと酔わせてくれる。
アメリカ西海岸の抜けるような青い空、強い日差しが感じられ、
血の通った暖かい美声を存分に堪能させてくれる魅力的な音色を奏でる。
ドラムスやベースの音にも躍動感が出ていて気持ちよくスウィングする。
温度感が高くランシングのアンプらしく明るく快活で、輝かしく爽快な抜けの
よさがあり、力強い表現や情熱的な熱気にも満ち溢れている。
直熱三極菅シングルの透明感やすがすがしさや強靭な切れ込みには及ばないが、
弦は心地よい適度な硬質さと切れのよさがあり、思わず人に語りたくなる魅力がある。
トランスは1943年にアルテックが買収したピアレス製で角型の化粧ケースに収められる。
再生クオリティは荒削りな音がするアルテックの管球アンプ中でも、
きわめて上質なもので、レンジはあまり広くないがS/N比が抜群に高く、
ノイズやハムはごくわずか。低域はタイトに引き締まっていて制動力が高い。
しかも芯がしっかりしていてリッチな豊かさも感じられる絶妙のバランス。
帯域バランスもよく音質はひじょうによく練り込まれており最高の完成度を誇っている。
チョークトランスを加えた成果は滑らかで濃密な音質によく表れている。
ボーカルとピアノの響きが重なり溶け合う瞬間の比類ない美しさ、
バラードの女性ボーカルは甘くたおやかで情感の表現力の見事さは
WE124とも比較できる水準である。心をときめかせるロマンティックな音がするのである。
ひじょうに感激する音で心に強く訴えかけてくる力を持つ。見事だと言いたい。
心に思い描いた理想の音楽がここにある。それも我々の想像のさらに上を行く音がする。
この1520Tの所有者は手に入れた瞬間から満足感が頂点に達するだろう。
使用球構成 12AY7×1 6SN7×1 6L6×2 5U4G×1 W485mm×H270mm×D220mm 17.5kg 1台
1520Tはステレオサウンド管球王国のリファレンスアンプとして度々誌上に登場している。
WEアンプの直系であるALTECアンプは輝かしく眩しいほどの明るい音色が特徴で
WEとかなり近いサウンドである。ビーム菅古典アンプらしい春霞のように
遠くの景色が視えにくくなる見通しの悪さが感じられるマイルドでホットな音は濃厚なもの。
しかしながら、古典アンプでありながら本機の再生クオリティは
1950年代の製品としては群を抜くもので、精密な描き出しは1980年代の
真空管アンプにも匹敵するものがある。ボリューム・コントロールをそなえるが、
他アンプ同様全開にして使うことはない。KT-88/6550パラレル・
プッシュプル(PPP)モノ―ラルアンプと比べるとウーファーのグリップ力や
低域の迫力では見劣りする。しかし、このアンプを拙宅に招き入れてからというもの、
新しい管球アンプは物色していない。ALTEC 1520Tはそれほどの感動をもたらしてくれた。
問答無用でもっとも素晴らしい最上質の美音を聴かせるベスト・管球機であり、
美声を堪能する目的としてはWE124アンプに順ずる実力があり、
あまりスピーカーを選ばない対応力が抜群といえる。当時の超弩級アンプとしての
規模が音の安定度に大きく貢献しており、特性面の進化やウーファーのドライブ力の
余裕なども含めた総合的な評価としては、WE124をも凌いでいるのではないだろうか。
現代のスピーカーはvintageスピーカーと比べると振動版が重く、
パーマネントマグネットだと同時代の古い真空管アンプでしっかりと駆動するのは難しい。
現代スピーカーをしっかりドライブできる真空管アンプとして設計されているのがOCTAVEである。
再生音は上質だがソフトクリップする直前まで音量を上げるとやはり音は僅かに粗くなる。
絶大な人気を誇る大WEと比べると大きな筐体サイズと武骨な外観のイメージで
人気がなく市場価格の相場に対して音質では絶対のお薦めである。
現在店頭に並んでいます、管球王国108号でも「ALTECを鳴らすための最高のALTECアンプ」として評論されています。
115V接続 115V駆動 公称 35W (実測30W) 115V接続で100V駆動した場合は25W程度とのこと。
ALTEC1569 1568などの「緑のアンプ」は1520と比べるとコストダウンにより質が低下し音が粗くなる。
角型化粧ケース入りの128Aが上であり、ALTECの最高峰はこの1520Tモデルとなる。
同様の理由で1570BTより1570Aの方が上だと思われる。同じグレーのハンマートーン仕上げの
化粧ケース入りピアレストランスを搭載したIPC AM1027は落ち着いたマット調であまりいい印象がありません。
1520は数段上の音を聴かせるアンプである。
日本のAC100Vでも問題なく動作するが、出力値が下がり、音質も低下してしまうので
115Vに昇圧して動作させることが望ましい。真空管の寿命に関しては100Vの方が伸びる。
ステップアットランスはマスト!100Vだと萎んだような音になる。電源トランスの結線を
変えないまま115V駆動するとアンプに不具合が起こる可能性がある。このアンプは
年代物でありまた規模に対してトランスが小さすぎるため電源トランスのレアショートが
起こりやすいので115Vに配線を電圧変更して使用される巻き線を増やして
100Vで駆動することで安定的に使用できるそうである。
また後年のアルテックグリーンのアンプ群は1520Tのようなハンマートーングレーの
アンプと比較するとチョークトランスが削除されており、化粧ケースに収められた
トランスも合わせカバータイプのグレードが下の物となり、部品点数も大幅に削減され、
回路構成もシンプルなものとなり、大きくコストダウンされている。
パーツ点数を少なくすればそれだけトラブルが減るだろうという合理的設計思想からである。
戦前・戦後の古い業務用アンプでインプットトランス(インターステージトランス)を
使用するのは、ハイパワーを優先した拡声器用アンプと相場が決まっていた。
つまり、インプットトランスを使用するというのはハイクオリティという点からして印象が
悪かった。そうした関係からか、1520Tでも現在はインプットを取り外した状態になっている物が多い。
市場相場はオリジナルの状態を重視した為、インプット付きの方が高価である。
インプットトランスはなくても構わない。このインプレッションはインプットトランス無しの
個体で書かれている。二次側から入るようにしてインプットを通すのと
通さないのと二通りの接続を楽しめるように改造しているものもある。
尚、1520TはWE350BとWE274Bを差して音が出るがマッチしない。
拡声器の様なうるさい音になる。350Bを使い続けると壊れるので使用してはいけない。
WE274Bは、WE300BやWE350Bとの組み合わせで初めていい音を奏でる整流管である。
MC240が全高が低くすっきりしたフォルムの6L6GCがベストで、背が高く膨らんだ6L6Gで
鳴らしているのを見ないのと同じである。プレート電圧が高く掛けられているので球が死んでしまう。
追記すると、ALTEC 1530は音が良くない。
整流管は CHATHAM 5R4WGA や CHATHAM 5R4WGYなどに変えると、
出力管に負荷がかかり、出力がアップしますので歪みにくくなります。
17.5kgで30wの6L6PPの1520Tが、50kgで50wの6L6 PPPになったかのように大幅にパワーアップします。
12AY7は古いタイプのGEかゲインが高すぎる為、ゲインが低いMullard 12AU7にしたほうがよい。
したがって、壊れない限りバイアス調整の為修理工房に送る必要はなく、
ALTEC 1520T はスピーカーとのインピーダンスマッチング変更が可能である。
16Ω 8Ω 4Ωスピーカーとのマッチングが可能。実験としてALTEC 604C 16Ωのスピーカーに
R側は16Ω接続 L側は8Ω接続で接続して鳴らしてみたが、16Ω接続にした方が
グッと音圧が上がる。音の勢いも全然違うし音楽の表情も活き活きとしていて16Ω接続が断然良い。
(12AU7は12AY7と問題なく差し替えできる)
電源トランスは二台ともレアショートしたのでC電気さんにて巻き直ししています。
また音の最終出口であり、音質的にもっとも影響力の大きなピアレスのアウトプットトランスは二台ともオリジナルのままです。
電源トランスの巻き直しと、フルレストアと、スピーカー端子追加、ACインレット追加、RCA入力追加で、
二台とも1520Tオリジナルの音、最高の音質でなっております。
動画で再生音をお聞きになりたい方は質問爛よりコメント頂ければUPします。